今日はオペラの衣装のお直しをお手伝いしました。
イタリアから舞台衣装が届くんですよ。何度もイタリア人とかが舞台で着た衣装が!
それを今回の出演者用にお直しするんです。
袖をあげたり、フォックを付けたり。アイロンかけたり。
「お裁縫されるんですよね?教えたりもされるんでしょ?」と聞かれて「はいっ」と応えたものの。
「あ(^^;; でも私のは全部自己流だからプロの方が見たらズッコけるかも・・・」
「大丈夫ですよ。形にはなってるからちょこちょこっと手仕事するだけです。」
「なら、できますかね?」
「なかなか手仕事される方が周りにいなくって。針仕事を少しでもされる方に来てもらいたいんです。」
「えーーーーっ!私の周りには沢山いますよ!そんな友だちばっかり!」
(はいっ。バッグを作ってる あなたと、○ンツ作ってるあなた、スタイ作るあなた、衣装作ってるあなたね。)
そんな話をしながら手仕事を進めました。
ツイードのブレザーや村娘のスカート(グログランテープが縦に何本も入ってて可愛い)、牧師さんのマントに紳士のコートと、普段使わない生地やすごーく重たい生地。
「わー!こんなコートを作ってるみたかったんですよ。でもうまくいかなかったんです。」
「あ?そうですか?仮縫いは必須ですよねー」
「げ。仮縫いとかしたことないです。」
「ぴしっっと仕上げるには必須ですよ。」
「むむむ。今度やってみよっかなぁ」
「あのー。これ、アイロンかけてもらえますか?」
「はいっ。どれで?」
「これですっ。スチーマー」
「ぎょぎょ!こ!これは!ハンガーにかけたりままシワが伸びてる!ティファールやるなぁ!」
「そう。これも必須です。」
へろへろだった牧師のマントがふんわりとしたままシワがなくなっていきました。
プロは違うぜ!
「ここのホックのところ、糸ループできますか?」
「にゃーっ。そ。それは。見たことはあるけどやったことないですぅ」
「あら。そうなんですね。」
「はい。娘のワンピースの後ろとかボタン付けて小さく細く切った布を三つ折りにして縫って輪っかにしてつけるだけなんですよ。」
「あー、それはプロはバイヤスに立って細く縫って裏がえすんですよ。」
「え?バイヤス?それはしたことない。」
「ウエディングドレスとかのボタン留めもこの方法でやるんです。」
「そういえば丸く綺麗にカーブしてますもんねー」
と驚きと謎の氷解の連続っ
そして、仕事終わり。
「あのー、糸ループ教えてもらってもいいですかぁ?」
と聞くと快く教えてくださいました。
「是非今度コートを作るときに教えてください。私、裏をつける服を作る時は毎回頭の中で、必死でシミュレーションして、型紙を変えて縫う順番を考えてやるんですよ(^^;;」
「うわ!そりゃ大変ですね。」
「今度教えてもらってもいいですか・・・?」
「もちろん もちろん」
とまぁ、こんな感じで希望の光が見えました。
そんなに長時間じゃなかったけど、脳みそ疲れたーっ
= つかのみき =
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